とりあえず保存して安心してない?
リンク、PDF、参考資料。見つけた瞬間に「これは良さそう」と思って、ついブックマークやダウンロードしてしまう。
でも、あとで使った記憶は…たぶん、ほとんどない。「いつか使うだろう」は、“使わない前提”とほぼ同じ意味だったと、最近ようやく気づいてきた。
保存が目的になっていないか?
「消えてしまうかも」
「あとで見返したい」
「一応とっておこう」
そのどれもが悪いわけじゃないけれど、気づけばフォルダは未整理のファイルだらけ。中身は見ないけど、なぜか「ある」というだけで安心してる。
でもそれ、安心じゃなくて“情報の幽霊屋敷” みたいなものかもしれない。
なぜ人は保存したくなるのか?
- 不安: 「失ったらどうしよう」
- 欲: 「賢くなりたい、役立てたい」
- 完璧主義: 「全部揃っていたい」
どれもわかる。自分にもある。でも本当に大事なのは、「今、必要か」「今、使えるか」なんじゃないかと思うようになった。
保存しすぎないための小さな習慣
1. 保存する前に「今見るか?」と問う
- 今読む気がないなら、保存しない。
- 読む気があるなら、今すぐ3分だけでも目を通す。
2. 保存するときは「タグ」より「理由」を残す
- 例: 「この記事を保存するのは、○○に悩んでいるから」
- 保存の意図を1行書くだけで、あとで見返したときにブレない。
3. 週1回「保存して使ってないもの」を整理する
- 見ていないPDF、リンク、メモをざっと眺めて削除。
- 「取っておいて安心」のまま古びたものは、もう不要。
4. そもそも保存しない前提で情報に向き合う
- 本当に重要なら、必ずまた出会う。
- 信じて保存しない。その潔さが、情報とのいい距離感をつくる。
情報を「貯める」より、「使える状態で残す」こと
大量の保存は、整理しないとすぐにゴミと化す。
逆に、選び抜いた1つがあれば、それで十分ということも多い。
情報も、モノも、人間関係も、「いつか使うかも」より、「いま大事にできるか」。
そんなふうに考えるようになってから、保存フォルダが軽くなった。 そして、自分の頭も少しだけ軽くなったような気がしている。