秋田港線(奥羽本線貨物支線、土崎〜秋田港、1.8km)は、通常は旅客営業をしていない。秋田港にクルーズ船が寄港する日にだけ、JR東日本が臨時の旅客列車「秋田港クルーズ列車」を走らせていた。普段はクルーズ船の乗客しか乗れないが、JR東日本秋田支社が乗車体験会を開催すると知り、参加した。

この路線は2026年7月1日に廃止される。2025年度でクルーズ列車の運行も終了しており、もう乗る手段はない。

秋田港線とは

秋田港線は土崎駅から分岐して秋田港駅に至る1.8kmの貨物支線だ。線路はJR貨物が保有し、旅客列車はJR東日本が第二種鉄道事業者として運行するという、通常とは逆の関係にある。

かつては秋田臨海鉄道と接続し、化学薬品や紙製品の貨物輸送を担っていた。2021年に定期貨物列車が終了、2022年に秋田臨海鉄道が廃止。2017年からクルーズ船の乗客輸送として旅客列車が走るようになったが、それも2025年度で終了。JR貨物は2025年12月に廃止届を提出した。

乗車体験会

インターネットで貨物線ツアーを探していて見つけた。秋田港線の乗車体験会はこれまでにも何度か開催されていたが、予定が合わなかった。今回ようやく参加できた。

車両はGV-E400系2両編成。列車番号は往路が9645D、復路が9654D。座席は複数の種類があり、通常プランは2,000円(道の駅あきた港ポートタワーセリオンの買い物券1,000円分付き)。運転席後方スペースを占有できる特別プラン(20,000円)もあった。

前日に東京から新幹線で秋田に入り、前泊した。

行程

20:16 - 23:53東京 → 秋田 秋田新幹線こまち41号
09:39 - 09:53秋田 → 秋田港 秋田港クルーズ列車 9645D2,000円
09:53 -秋田港駅 → ポートタワーセリオン 徒歩(約8分)
14:17 - 14:35秋田港 → 秋田 秋田港クルーズ列車 9654D

当日

この日はダイヤモンド・プリンセスが秋田港に寄港する予定だったが、悪天候のため寄港中止になった。クルーズ船は来なかったが、乗車体験会は予定通り催行された。クルーズ船の乗客のための路線に、クルーズ船が来ない日に乗るというのは妙な体験だった。

秋田駅から乗車。車内は鉄道ファンが多いが、家族連れもいた。列車はゆっくり走った。秋田港線は貨物支線なので速度を出す設計ではない。1.8kmの短い区間だが、普段乗れない線路を走っている実感はある。

秋田港駅は駅舎とホームだけのシンプルな作りだった。

秋田港

秋田港駅から徒歩約8分のポートタワーセリオンへ。買い物券1,000円分を使った。クルーズ船がいないぶん港は静かだった。

乗りつぶし成果

秋田港線(奥羽本線貨物支線、土崎〜秋田港、1.8km)を完乗。この路線は2026年7月1日に廃止される。廃止されれば乗りつぶしの対象からも消えるが、乗れるうちに乗っておいてよかった。