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神津島・新島旅行記 ― 調布発の小型機と東海汽船で日帰り

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目次

こちらの記事で紹介した、神津島・新島の日帰りプランをもとに実際に訪問した旅行記を紹介します。短時間でも「島らしさ」を感じられる導線を意識しました。

東京島嶼空港訪問プラン ― 調布・羽田発、小型機で巡るルート
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旅程概要

No時刻区間手段金額
107:41 → 07:56調布駅北口調布飛行場小田急バス 調40系統220円
208:45 → 09:30調布飛行場神津島空港新中央航空301便15,600円
309:35 → 09:45神津島空港多幸湾 三浦漁港タクシー (3.1km)約2,000円
410:30 → 11:45多幸湾 三浦漁港新島港東海汽船 2000便 (大型客船) (2等)850円
511:45 → 14:30新島観光0円
615:20 → 16:00新島空港調布飛行場新中央航空208便14,400円

神津島まで

まず、調布駅から小田急バスで調布飛行場へ。住宅地の中にあるローカル空港ですが、連絡バスもあり比較的アクセスは便利です。

連絡バスの都合で早めに到着したため、手荷物を整えつつ、2階の展望デッキから滑走路を眺めて出発までの時間を過ごしました。

これから伊豆諸島に向かう、新中央航空の機体が駐機されています。

新中央航空の小型機は、搭乗前に保安検査と機内安全に関する説明があります。機体バランスを保つため、申告した体重をもとに座席が割り振られるのが特徴的です。大型機にはない緊密さがあり、離島路線ならではの近さを感じます。

神津島

この日は風が強く、アプローチはやや揺れましたが無事に着陸。神津島空港ターミナルはコンパクトで、清潔感のある建物でした。

到着後は、タクシーで港まで移動。神津島はタクシー台数が多くないため、ピークシーズンは事前予約が安心です。海況により、この日の大型客船は島西側の神津島港ではなく、東側の多幸湾三浦漁港から出航に変更。島旅では「港の出入り口が変わる」前提で動き、情報収集を欠かさないことがポイントです。

多幸湾は待合所のWi-Fiが使え、出航までの時間調整も比較的しやすい環境でした。

多幸湾の背後には空港へ続く急坂。徒歩移動は現実的ではない勾配で、タクシーのありがたみを実感します。

湾内の水色は驚くほど澄み、沖に砂糠山の稜線。視界が開ける瞬間ごとに島の輪郭がはっきりしていきます。

近くの「多幸湧水」では、地元の方が容器を持って水を汲みに来ていました。旅の途中で口を潤すのにちょうど良いポイントです。周辺には島の歴史を物語る銅像もあり、短時間でも土地の背景に触れられます。

待合所で新島までの乗船券を購入。やがて昨夜竹芝を出たさるびあ丸が入港し、貨物の積み下ろしが進みます。この船はこのまま神津島で折り返し、竹芝に向かいます。旅客と物流が交差する離島の玄関口らしい風景でした。

神津島→新島

出航は定刻をわずかに過ぎて。条件付き運航のアナウンスが入り、式根島・新島に接岸できない可能性があるとのこと。島間航路では珍しくない案内で、穏やかでない日の海を思わせます。

外洋に出ると風波で上下動が増えます。デッキでは安全を最優先に、屋内では視線を水平に保つと揺れに強い印象。船内のステージや売店を見て回りながら、到着を待ちます。

途中の式根島には無事接岸。乗下船の動きで船に活気が戻り、そのまま新島へ向けて再び出航です。

新島

新島にも無事接岸。もし接岸できなければ、そのまま本土へ戻る想定でしたが、計画どおり島の観光を。

待合所は素朴で機能的。港の雰囲気をひと呼吸味わってから街歩きへ。

新島は南北に細長い島です。 港は島の南西部、本村 (中心街) までは徒歩15分ほど。島北部へはトンネル経由となるため、徒歩や自転車では範囲が限定されます。短時間滞在では目的地を絞るのが効率的です。

昼は「栄寿司」で島寿司を。3種の漬けを辛子でいただくスタイルは、島食文化の象徴の一つ。あおさの味噌汁も風味が立ち、海の近さを感じます。

食後は運動も兼ねて、高台にある博物館を訪問しました。白い屋根が目印の建物で、島の自然・歴史にサッと触れられます。高台らしく海の見晴らしも良好で、短時間でも来た甲斐を実感できる場所でした。

本村に戻り、ローカルスーパー「新島ストア」へ。離島の生活感に触れるのも旅の楽しみです。途中で見かけた信号は島に2基しかないうちの一つ。数が少ないからこそ、出会うと少し特別に感じます。

新島ストアは、さほど広くはないものの、本土のスーパーと変わらない品揃えでした。

時間を見計らって空港へ。新島らしいサーフィンの銅像が出迎えてくれました。帰路の便も小型機のため、その場での座席指定。往路と同様、機体バランスを取るためのアサインです。

風は続き、揺れを伴いながらも無事に調布へ。ターミナルに降りた瞬間、短いながら密度の濃い島時間が一気に日常へ戻る感覚がありました。

まとめ

日帰り旅行ですが、都会の喧騒から逃れて過ごす一日は非常に満足感の高いものでした。

本当は、神津島できれいな星空を見たり、島の他の場所もゆっくり訪問してみたかったですが、それはまたの機会にします。

この記事を読んで興味をお持ちになった方は、是非島旅行してみてください。

hoinu
著者
hoinu
旅行、技術、日常の観察を中心に、学びや記録として文章を残しています。日々の気づきや関心ごとを、自分の視点で丁寧に言葉を選びながら綴っています。

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