武蔵野線には、支線まで含めると以下の路線があります。通常、旅客列車が運行していない区間もあるため、乗りつぶしは意外と骨が折れる作業です。

- 府中本町 - 西船橋
- (通称)武蔵野南線: 鶴見 - 府中本町
- 国立支線: 新小平 - 国立
- 大宮支線: 西浦和 - 与野
- 西浦和支線: 武蔵浦和 - 別所信号場
- 北小金支線: 南流山 - 北小金
- 馬橋支線: 南流山 - 馬橋
- 貨物支線: 梶ヶ谷貨物ターミナル - 尻手
- 秋津支線: 新秋津 - 所沢
1. 府中本町 - 西船橋
こちらの区間は旅客列車が走行しており、本数も十分にある区間ですので、低難易度です。例えば、以下の列車で完乗可能です。西国分寺-府中本町間は、「2. 武蔵野南線」をご覧ください。この列車に終点の府中本町まで乗車すれば、完乗も可能です。
1. 西船橋[07:03] → 西国分寺[08:16]
普通列車
2. (通称)武蔵野南線: 鶴見 - 府中本町
こちらの区間は、2023年12月現在、週末に特急「鎌倉」が運行しています。この列車は、吉川美南と鎌倉を結んでおり、吉川美南から府中本町までは上記の路線を、府中本町から鶴見まではこの武蔵野南線を、鶴見からは東海道本線を運行します。
実際に鎌倉号に乗車してきました。今回は、武蔵野南線に最短で乗車するために、西国分寺から横浜まで乗車しました。特急列車ですので、特急料金1,450円が掛かります。
2. 西国分寺[08:34] → 横浜[09:10]
特急鎌倉号(8066M, 8067M). 2,109円
武蔵野南線の区間は、通常旅客列車が走行しないためか、携帯電話の通じない部分もありました。あまり長時間ではないため、問題にはならないかもしれませんが、ご旅行予定の方はご注意ください。
府中本町駅を出発すると、梶ヶ谷貨物ターミナル駅、新鶴見信号場を経て鶴見駅で東海道本線に合流します。鶴見駅では、乗務員交代の運転停車がありました。

3. 国立支線: 新小平 - 国立
この支線は、武蔵野線の新小平駅と中央線の国立駅の短絡線です。「むさしの号」等で乗車できます。

3. 国立[17:10] → 新小平[17:15]
むさしの号
こちらの「むさしの号」は、八王子から大宮までを結ぶ列車で、八王子から国立までは中央本線を走行し、国立からは武蔵野線の国立支線を経由して武蔵野線に入ります。大宮周辺でも武蔵野支線を走行しますが、こちらはこの後ご紹介します。
4. 大宮支線: 西浦和 - 与野
大宮支線は、武蔵野線の西浦和駅と東北本線(京浜東北線)の与野駅を結ぶ短絡線です。途中に別所信号場があります。この区間も「むさしの号」で乗車できます。

4. 北朝霞[17:32] → 大宮[17:45]
むさしの号(上記No.3と同列車)
この列車では、武蔵野線を走行後、大宮支線を経由して東北本線(東北貨物線)に入り、大宮駅を目指します。
5. 西浦和支線: 武蔵浦和 - 別所信号場
西浦和支線は、先程の大宮支線の東側に対応する路線で、本線も含めると三角形(デルタ)になっています。武蔵野線の東側である武蔵浦和から別所信号場、大宮支線を経由して大宮方面とを接続しています。
この路線は、「しもうさ号」で乗車可能です。
5. 大宮[18:01] → 武蔵浦和[18:13]
しもうさ号
しもうさ号では、大宮駅から別所信号場までは先程の「むさしの号」と同様に大宮支線を走行し、別所信号場から西浦和支線に入ります。その後、武蔵浦和駅で武蔵野線の本線と合流して列車は西船橋まで向かいます。
6. 北小金支線: 南流山 - 北小金
北小金支線は、常磐線の北小金(新松戸より北側方面)と武蔵野線南流山とを結ぶ短絡線です。こちらも定期旅客列車は走行していませんが、後述の馬橋支線と比較すると、感覚的に、臨時特急列車などで乗りやすい路線です。

常磐線の日立・勝田方面からの臨時列車等が走行することがあります。例えば、2023年7月15日に運行された特急「小江戸川越の風」号は、常磐線の日立と川越を結ぶ臨時特急列車ですが、北小金から北小金支線、武蔵野線本線、西浦和支線、大宮支線を通り川越線方面に向かいます。
6. 柏[08:45] → 川越[10:05]
特急「小江戸川越の風」号(臨時列車)
7. 馬橋支線: 南流山 - 馬橋
馬橋支線は、常磐線の馬橋(新松戸より南側方面)と武蔵野線南流山とを結ぶ短絡線です。こちらは、定期旅客列車は走行していないため、貨物線ツアー等で乗車する必要があります。
私は、団体臨時列車で馬橋支線に乗車しました。
7. 千葉 → 宇都宮
団体臨時列車
8. 貨物支線: 梶ヶ谷貨物ターミナル - 尻手
武蔵野南線の梶ヶ谷貨物ターミナルから、新鶴見信号場を経由して尻手駅まで向かう路線です。こちらも、旅客列車はないため、ツアー等での乗車となり、乗車は高難易度です。
9. 秋津支線: 新秋津 - 所沢
西武線との接続線で、西武鉄道への列車の回送などで使われます。乗車はかなり高難易度です。
まとめ
武蔵野線の本線・支線を紹介しました。支線が多いですが、旅客列車が走行している区間もありますので、興味のある方は是非乗車してみてください。